トピック: chkdsk /r を実行するリスク
引用箇所: https://pctrouble.net/running/chkdsk.html
<引用文はじめ>
「chkdsk」による修復の目的は、Windowsにとって正しいファイルシステムにすることです。
ユーザーにとって必要なファイルを修復することではありません。
従って、その過程でユーザーにとって必要なデータが上書きされることがあります。
<引用文終わり>
<質問>
chkdsk /rについて、別の箇所で「不良セクタを検出し、不良クラスタから読み出し可能なデータは回収する」
「不良セクタを含んだクラスタは不良クラスタとして、ファイルシステム上使わないようにするだけ」と書いていらっしゃいます。
他方、chkdsk /r を実行するリスクとして、「ユーザーにとって必要なデータが上書きされる」ともおっしゃっています。
前者2つの記述だけを読むと、chkdsk /r は無害であって、後者のようなリスクが生じる危ない仕組みのように思えません。
「ユーザーにとって必要なデータが上書きされる」シナリオは何故、そして、具体的にどのように起こるのでしょうか。
私の理解では、ディスクのファームウェアは、あるセクターが一度で読み取れなかった場合は、ヘッドの磁力やタイミングを変えて何度か読み取りを再試行したり、その結果読み取りに成功しても一旦ペンディングにして次回のアクセスでミラーと照合したりと、データを保護する観点からは大変親切な設計です。chkdsk /r がディスクの全セクタをスキャンする際はこれとは異なる仕組みなのでしょうか。
例えば、もし、chkdsk /r が一回のトライで読み取れなかったセクタは全て不良セクタと判定するような不親切な仕組みだとしたら、データが失われる確率が高くなるので、実行前に現存するデータを必ずバックアップしておくべきという考えは理解できます。
この数日、この疑問に悩まされています。英語のソースを含め、疑問を解決する情報が見当たらず行き詰っています。