管理人さま、返答ありがとうございます。
とりあえず、PhotorecとZARで回収をはじめました。Photorecですべて読み出し、ZARで読み出したファイルとサイズを照合して、接合の有無を確認するため、接合した場合に生じるドロップを確認したところ、元々転送したファイルでは数ファイル以外は正常でした。正常でないファイルは元々上書きなどのファイルと思われます。少数あった直に複数同時録画のものは多少断片化していることもあり、正常なものは復元できませんでした。
>ZARはよく知りませんが、ちょっと調べてみた限りでは機能が中途半端なように思います。
私もZARは10年くらい使用しているのですが、マニュアルも読んだこともなく、設定は不良セクタの扱いの設定を意識していたくらいで、日本語化もされていないからかあまり解説サイトもなかったように思います。
これを機にメーカーサイトでマニュアルを読んだのですが、本来、スキャンでは自動的にクィックスキャンの後に必要ならフルスキャンとなるのですが、今回はクィックスキャンのみで終了していました。過去の経験ではクィックスキャンのみで終了したのはありませんでした。
そこで手動でフルスキャンしてみると、MFTを含むファイル構造は先頭にあるのみで、フルスキャン後に回収されたファイルの中身もクィックスキャンと変わらないようでした。
使用していたバージョンは2015年のBuild11だったので、最新版のものをインストールしてみてスキャンしてみたのですが、どういうわけか同じパラメータ設定でもスキャンのリードレートがどうやっても2015年の半分程度でまたクィックスキャンの領域も長めで2015年のものでは30分程度だったのが、最新版では2時間半もかかりました。
それで結果がよければいいのですが、回収対象の同時録画のファイルなども2015年のものでは多少断片が接合した程度のものもゼロファイルとなり、今回に限れば改善となっていませんでした。
原因が取捨の基準が厳しくなったのか、アルゴリズム自体に大きく変更があったのかわかりませんが、今回だけで断定はできないものの、バージョンアップが今回には適していないようです。
これは危惧していたことなのですが、一般的にソフトウェアのバージョンアップは必ずしも性能の改善とはならず、復元ソフトもバージョンアップで何が改善されたのかわかりにくく、例外ではないと思っていたのですが、ZARの場合は最初に使っていたものに比べて2015年のものは復元能力が大幅に向上していて、多言語対応で日本語ファイル名などの復元可能になったこともあって、バージョンアップに迷いはありませんでした。しかし、今回の件でバージョンアップが正しいのか疑問です。
PhotorecやTestDiskもバージョンアップでソフトウェアのサイズが減少したときもあり、長時間や空き容量などを要することもあって、復元能力が向上しているのか否か比較や判断も難しく、毎回どのバージョンを使うべきか考えてしまいます。管理人さまはバージョンアップに関して何か基準をお持ちでしょうか。
ファイナルデータは試用版でもプレビューできるとあったので試用してみましたが、TSファイルは対象外でした。MiniTool Power Data Recoveryは1GBまで復元可能というので試してみましたが、試用版は復元不可に変更されたようです。
ZARが無料版でも4フォルダまでファイル数制限なしというのも太っ腹なのかもしれませんが、試用版で全く復元できないのでは性能をみることもできずでは商業的な面もあるのでしょうが、性能に関して判断できませんでした。
PhotorecとZARで可能なことはやったので、できるだけMFTを変更しないと思われるクィックフォーマットを行い、ZARの2005年のものでスキャンしたところ、ファイル構造の変化はあったものの、復元されたファイルに関しては結果は変わらないようでした。
フォーマットでRecuvaでスキャン可能になったので、フルスキャンしたところ、7割強のファイルが回収できました。その中にはPhotorec、ZARで復元できなかったファイルのほとんどは復元できたので、おそらく復元が不完全な1、2ファイル以外は完全に回収できたようです。
問題はこれらの再構成ですが、Photorecはデータを書き出しに近いので、日付などの変更も大変でやや不安な面もあり、Recuvaは上書きなどの情報もあり、その分、復元率も低くなるのですが、復元ファイルは一定の信頼はあるものの、やはり復元なのでどちらを優先するか考えてしまいます。どちらも実際には中身は同じように思うのですが、これだけ大規模な復旧は久々で、管理人さまは複数のソフトの場合、優先順位はどのようにお考えでしょうか。
わからないのはゼロフィルの影響です。それによってファイル構造が破壊されたのはわかるのですが、Photorecで回収されたファイルの総容量と大まかな記憶がおそらくほぼ同じであることから考えると、大きくゼロで埋められたとは思えず、ZARではデータの指定先が間違ってはいるものの、ゼロで埋められているのであればまったく復元できないでしょうし、正確なサイズでとりあえず復元されています。
RecuvaはZARほど復元率が高くないため、7割くらいもMFTがゼロで埋められた影響なのかというと回収されたファイルの総量から疑問です。ただMFTに問題がないならフォーマット後もZARでうまく回収できなかったのもよくわからず、単にソフトウェアの設計の違いともいえますが、あらためてMFTがどのような設定なのかと思いました。
ゼロフィルでファイルシステムが壊れているため、MFTのバックアップから復元される処理が行われず、そのあたりをソフトウェアによって読みにいくかいかないかの違いのようにも思ったりもしますが、MFTに関しての理解が浅いため、推測の域をでません。
管理人さまはどのようにお考えでしょうか。