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トピック: Win10アップグレードとOffice outlook/Wordの不具合およびアクセス不能な容量0バイトのパーティション(E:)について

(1)    投稿理由

WIN10にアップグレードしたら、OFFICE(2010) OUTLOOKとWORDが開けなくなりました。ネットで検索すると関連記事が数件あり、この不具合そのものはWIN10以前に起きていたようです。しかしそれらの回答からは、私の場合のように解決できていないものも多数あるのではないかと感じました。それはアップデート後にエクスプローラに容量0バイトのアクセス不能なパーティション(E:)を見つけてこれについて調べ始めた事が始まりです。

作文の関係で少し端折っていますが、文末に注記をつけているので、これで補間しながら読んでください。またパソコンは自分のものをいじるぐらいであまり詳しくないと思ってください。ネット検索の末にたどり着いた結果です。

(2)    PC環境とアップグレード時の状況

VAIOノートブック(Win7:64bit)購入後VMware(Win-xpインストール)以外特に変わったことはしていません。Win10インストール時にインストールが終了したのか、しなかったのかわからないぐらい時間がかかりました。そこで強制的に電源オフしてどうなっているのか再起動してみました。Win10立ち上がり時の「くるくる時計」がほとんど動かなくなって、業を煮やして再び電源オフそして再起動。これでWin10にアップグレードできているのが確認できました。ただしこの後も(注記1)の「高速スタートアップ」のチェックを外す処理をするまで、すんなり立ち上がることはありませんでした。「高速スタートアップ」のチェックを外した現在は元のWin7並にはなっていると思います。
またアップデート前に指定された方法でセキュリティソフトはアンインストールしておきました。


(3)    不具合の状況

不具合を確認するためフォルダーオプションで「隠しファイルをすべて表示」、「保護されたオペレーティングシステムは表示しない」のチェックは外しました。

(3-1)
officeoutlookがまったく開かない。Wordもまた開かない。開いても保存が出来ないという現象です。
「作業ファイルを作成できません。環境変数TEMPの設定を確認してください」の表示が出ます。

(3-2)
「コントロールパネルーインターネットオプションー全般―閲覧の履歴―設定―インターネット一時ファイル」を見ると、使用する「現在の場所」が空欄になっています(注記2A/2B)。また「使用するディスク領域」は0MBです。


(4)    ハードディスクの状況

(4-1)エクスプローラでの表示
ローカルディスク(C:)、DVD-RWドライブ(D:)、ローカルディスク(E:)があります。(E:)のプロパティをみると、「容量0バイト」です。また(E:)をクリックすると、「E:にアクセスできません。システムに接続されたデバイスが機能していません。」と表示されます。「容量0バイトでどうしてローカルディスク(E:)に割り付けられているの?」と疑問がわきます。また元のハードディスクの状況は、リカバリー領域はあったように思いますが詳細は覚えていません。


(4-2)ディスクの管理でハードディスクの中身をみてみる。

(4-2-1)
ボリューム名の無いプライマリーパーティション:容量11.49GB正常(回復パーティション)使用10.69GB

(4-2-2)
SYSTEM RESERVEDプライマリーパーティション:容量100MB正常(システム、アクティブ、)使用33.59MB

(4-3-3)
ボリューム(C:)プライマリーパーティション:容量286.06GB正常(ブート、ページファイル)使用240.28GB

(4-2-4)
未割り当て領域451MB(ディスク0の構成図から)

以上で、ボリューム(E:)も他の未割り当て領域もありません。

(4-3)
セーフモードで立ち上げてエクスプローラでの表示を確認
(C:)と(D:)のみで(E:)はありません。

(4-4)
KNOPPIX―7.2(LINUX)のGPARTEDでハードディスクの状態を見てみる。
すると、(4-2)の他に未割り当て領域容量1MB(使用済みは「・・・」と表示されています。)が「RECOVERY(4-2-1)」と「SYSTEMRESERVED(4-2-2)」の間に残っています。どうもこれが(E:)の正体らしいです。

(5)    不具合対策として実行した事

(5-1)
不具合項目(3-1)OUTLOOK/WORDの件は、(3-2)のインターネット一時ファイルの不具合に関係するので、ここを適当な場所(注記2B)または(注記3)にして、容量250MBにしてみました。その結果不具合(3-1)は解消しました。しかしそれもシャットダウンするまでの今回限りで、再起動後にはまたもとの不具合がまったく同じ様に発生します。これからはレジストリを確認するしかないと下記の作業をしました。

(5-2)
(3-1)で環境変数TEMPの設定を確認とあったので、レジストリで確認しました。(注記4)

(5-3)
レジストリのSHELLFOLDERS(注記5)とUSERSHELL FOLDERS(注記6)Cacheの値は両方とも次の値になっていました。
「種類:REG-Expand-SZ」、「値:E:¥TemporaryInternetFiles」
「(E:)はアクセス不能の容量0バイトのはずでは?」と疑問に思います。

(5-4)
(5-3)のレジストリの値を(注記2)の「C:¥ユーザー¥[ログイン名]¥AppData¥MICROSOFT¥WINDOWS¥INETCache」に変更して見ます。ちなみに元のCacheはCacheMOTOnoMONOとして残してあります。
この結果は(5-1)と同じでシャットダウンするまでは不具合は直ります。インターネット一時ファイルもこの場所になります。しかしシャットダウン再起動後にはまた元のように不具合が発生します。レジストリの値も「値:E:¥TemporaryInternetFiles」に戻っています。当然インターネット一時ファイルも場所が空欄、容量0となっています。

(5-5)レジストリの値を(E:)ではなくて、新規に作成した(F:(注記3))にしたらどうなるでしょう。
つまり「値:F:¥TemporaryInternetFiles」とします。この場合も(5-4)とまったく同じ結果です。
また既存の(E:)または新規(F:)が4つ目のプライマリーパーティションになる可能性がありますが、(F:)が4つ目のプライマリーパーティションになったということは、(E:)は名前だけという事だとおもいます。


(6)    結論と問い合わせ

Win10へのアップグレードインストールで(E:)というパーティションを作成して作業領域を確保して作業したらしいと推測するのですが、残念なことに容量0バイト(あるいは1バイト)のアクセス不能な領域が残ってしまったようです。これをバグと呼ぶと思いますが、何か不具合解消の方法は無いでしょうか。

論理的にアクセス不能なものなのですから、レジストリなどの論理で変更するのはできないと言われてしまいそうです。手元に2.5インチ750GBの内蔵ハードディスクがあり、これを外付けUSBハードディスクとして接続することが出来ます。
KNOPPIXのGPARTEDを利用して、ハードディスクのなかの正常なパーティションを取り出してこれに移植する方法は無いものでしょうか?言ってみれば、ハードディスク丸ごとバックアップはダメなので、悪い部分を置き去りにする方法です。パーティション(E:)は名前がついていますが、未割り当て領域でもあります。

Win10にアップデートした現在、不具合つきのものではWin7への後戻りもできないでしょうし(もっとも私の場合はすでに期限がきれています。)、このまま使うか(注記7)、Win7のイメージファイルで元に戻すかになります。
幸い別のソフトで代用しようとすればできるそれほど深刻な不具合ではないですが、アップデートしたのに不具合なんてイヤな感じです。私は他のパソコンがあったからよかったですが、そうでなければ大分あわてた事だと思います。Win10も慣れてきたらそれなりにいいとも思い始めてきたところですから、ダメもとで可能性がありそうなのがこの方法だと思うのです。何にしても、もやもやした気持ちでいる人達にタイトルの説明が出来ているのであれば幸いです。

このような投稿初めてですので、大分読みにくい文章かもしれませんが検討よろしくお願いします。

注記1
コントロールパネルー電源オプションー電源ボタンの動作の選択―シャットダウン設定―「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す。
Win10ではデフォルトでチェックがついています。つまり有効ですが、起動に失敗して電源オフすると直後の再起動時にこのチェックが外れるようです。そのため次ぎの再起動はできるということになるようです。私のパソコンでおきた不具合を持つパソコンは、たぶんこの現象が起きていると思います。「高速スタートアップ」と「インターネット一時ファイルの場所」の有無は密接な関係にあると思いますから。

注記2A
「インターネット一時ファイル-現在の場所」には「フォルダーの移動」の変更をする前に、記憶が定かではありませんが、ここが「E:¥TemporaryInternetFiles」となっていたように思います。ただし「フォルダーの移動」を実行した後再びこの場所が表示されることはなかった。

注記2B
別の管理者権限のアカウントを作成してログインした場合の「インターネット一時ファイル-現在の場所」は「C:¥ユーザー¥[ログイン名]¥AppData¥MICROSOFT¥WINDOWS¥INETCache¥」でした。ちなみにVAIOの前にLENOVOノート(Win7、64bit)をWin10にアップグレードしています。こちらは何の問題も無く快調に作動していますが、そのパソコンのインターネット一時ファイルならびにレジストリ(SHELLFOLDERSとUSER SHELL FOLDERSのCacheの値)と同じです。一時ファイルとレジストリで最後の¥記号の有無はありますが同じだと思います。

注記3
KNOPPIXのGPARTEDで作成したプライマリーパーティション(F:)
未割り当て領域451MBをNTFSで新規に作成したもの。便宜上容量400MB(前25MB未割り当て、後ろ残り未割り当て)としたところ、自動的に(E:)ではなくて(F:)に割り当てられました。(E:)は表示されていませんが使用済み扱いでした。

注記4
HKEY-CURRENT-USER\environmentのTEMP、TMPとも「種類:REG-EXPAND-SZ」で
「データ:%USERPROFILE%¥AppData¥Local¥Temp」でした。問題ないようです。エクスプローラのこの場所にTempフォルダーも存在します。

注記5
HKEY-CURRENT- USER \SOFTWARE\MICROSOFT\WINDOWS\CURRENTVERSION\EXPLORE\SHELL FOLDERSのCacheの値

注記6
HKEY-CURRENT-USER\・・・ \ EXPLORE\USER SHELL FOLDERSのCacheの値

注記7
正確にはVMwareのWin-xpを起動すると、インターネットに接続できなくなっています。動作も少し遅いような気がしますが、Win10本体側が正常になってから考えることにします。

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Re: Win10アップグレードとOffice outlook/Wordの不具合およびアクセス不能な容量0バイトのパーティション(E:)について

マイクロソフトコニュニティにCacheの他にHistoryも修正したら正常になったと報告がありましたが如何ですか。

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Re: Win10アップグレードとOffice outlook/Wordの不具合およびアクセス不能な容量0バイトのパーティション(E:)について

usakoさんコメントありがとう。返事と記事の追加しました。

注記8:usakoさんへの回答
「マイクロソフトコニュニティにCACHEの他にHISTORYも修正したら正常になったと報告がありましたが如何ですか。」への回答

HISTORYとはレジストリのSHELL FOLDERS/USER SHELL FOLDERSのHISTORYの値のことですか?
従来のアカウントで不具合の有るVAIO/別の管理者権限のvaio新規アカウント/快調に動作しているLENOVOの比較をしてみて同じだと思います。

SHELL FOLDERS : C:¥USER¥[アカウント名]¥・・・・¥WINDOWS¥HISTORY
USER SHELL FOLDERS :%USERPROFILE¥AppData¥・・・・¥WINDOWS¥HISTORY
ここには問題ないようにおもいます。


注記9:投稿後の追記
別のアカウントでOFFICEをインストールしたらどうなるか?

パソコンのユーザーはどちらかというとOut Look/Wordを使いたいというほうが多いことを忘れていました。ネットで調べて「管理者権限の別のアカウント」を作成済みだったのでOfficeの新規インストールを行ってみました。するとすでにインストール済みかのようにすばやく新規にインストールされます。インストール前に「すべてのアプリ」にMicrosoft Officeが表示されていたのかどうかは未確認ですが、Officeとその下のExcel/wordには「新規」の表示がついています。OutLookにはありません。
Wordを開けば正常に動作します。OutLookはインストールウィザードが開始されます。(私は未実行です)

画面には今までのソフトの多くがアイコンになっているのに気がつきました。いくつか試してみると今までと同じ様に使えるようです。Vmwareの中身(Win-xp)は空になっていました。つまり別の管理者権限のアカウントで立ち上げたらOut Look/Wordは使えるようになって、従来のソフトの多くも使えるが一部アカウントが違うので再度インストールや再設定しなくてはならない場合があるということのようです。クリーンインストール時のインストール覚悟があれば従来の環境が手に入ると思います。私の場合は従来と新規のアカウントの切り替えで当面やることになります。
もっと早く気がつけばよかったのにと思います。ぐるぐる回って足元にたどり着いた感じです。

参考までに、もう一度この別の管理者権限アカウントでの表示状況を記載しておきます。
(1)    エクスプローラに(E:)は有るのか:「アクセス不能、容量0」と元と同じ状態で表示される。
(2)    インターネット一時ファイルの場所:INETCache(元と異なる(元は空):注記2B参)
(3)    レジストリ(SHELL FOLDERS/USER SHELL FOLDERSのCacheの値):INETCache
(元は「E:¥TemporaryInternetFiles」:注記2B参)

余談ですがこんな記事がありました。
「Windows 10を今使っている人はOfficeを再インストールしなければならないかも」
http://jp.techcrunch.com/2014/12/10/201 … ll-office/
詳細わかりませんが、この表現から私の場合が該当するのか?と思ってしまいます。でもOfficeをアンインストールしたところで同じアカウントで再インストールすれば可能なのでしょうか?私の場合はダメなように思います。何しろ(E:)の問題なのですから。

最後にもう一度、結論のところで書いた別のハードディスクへの移植方法について御存知の方いらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。