そもそも前提からして違うような気がするのですが。
私は無線LANアクセスポイントの設定は極力変更しないようにしています。
無線LANアクセスポイントの設定を変更すると、すべての無線LANクライアントが影響を受けるからです。
ほとんどの環境において、無線LANクライアントは複数あります。
その中には無線LANアクセスポイントに近く、通信状態が良好な無線LANクライアントもあります。
無線LANアクセスポイントの本来の性能を発揮できるなら、それに越したことはありません。
従って、まずは個々の無線LANクライアントの設定で対応できることを検討すべきだと考えています。
だからこそ、無線LANクライアント側で設定変更できる2.4GHz帯と5GHz帯の比較を行ったのです。
Lucifer.Jr さんのコメント:其れは電波法の規制値内での話ですよね。
電波法の規制値以上に”上げる”って事を言っているのでは無く相対的に”高い”方に設定するって事です。
私が書いているのは、無線LANアクセスポイントの設定の話です。
Lucifer.Jrさん自身が「送信出力」と意図的に書かれていたので、そう解釈しました。
無線LANアクセスポイントの「送信出力」の設定項目は「100%」で、それが最大値だということです。
私の知る限り、すべての無線LANアクセスポイントの初期設定がそうなっています。
Lucifer.Jr さんのコメント:裏技でしょうか?
裏技にしても解決策の一つとしてサイト内で紹介するべきではないでしょうか?
少なくとも、10人のお客さんに聞いて10人全員が知っているとは思えません。
また、帯域幅を制限すれば送信出力が上がって通信できるわけでもないと思っています。
実際にやってみるとわかりますが、電波の受信強度自体は変わらないからです。
2.4GHz帯にすれば、受信強度は上昇しますけどね。
個人的には、帯域幅を20MHzに制限することで得られるメリットは、
送信出力の上昇というより、S/N比の改善だと思います。
帯域幅を20MHzに固定すれば、通信は安定します。
接続が途切れるような現象は起こりにくくなります。
「IEEE 802.11g/n」の無線LANクライアントは、帯域幅20MHzがデフォルトです。
2.4GHz帯は帯域が狭いからだと思います。
5GHz帯でも、数Mbpsしか出ず頻繁に接続が切れるようであれば、帯域幅を制限するのは有効でしょう。
ただし、これは5GHz帯のメリットである最大通信速度を犠牲にして、通信の安定性を取るという話です。
5GHz帯の苦手なことをさせるために長所を消すというのは、どうなんでしょうか。
そもそも、そこまでして5GHz帯にこだわる必要がありません。
2.4GHz帯を使ったほうが、何倍も高速で安定して通信できるケースが多いからです。
当該ページは、そのことを実際に測定して示したものです。
5GHz帯が有効なのは、アクセスポイントまで見通しがきく状況か、隣の部屋までという認識です。
Lucifer.Jr さんのコメント:サイトの全体の流れから見て”PLC”が唯一の解決策と示している様でミスリードの印象を受けます。
私はPLCが唯一の解決策だとは書いていません。
「離れた部屋と無線LANで通信したいなら、2.4GHz帯の性能を重視すべき」と書いています。
これは、うたい文句で5GHz帯の性能ばかりを前面に出した製品が多いので、
それらを買ったお客さんから、実際の環境では通信すらできないというクレームが多かったためです。
また、PLCが無線LANで通信できない場合の手段として有効なのは事実です。
Lucifer.Jr さんのコメント:繰り返しに成りますが”解決策の一つとしてサイト内で紹介するべきではないでしょうか?”
5GHz帯の周波数の差では差は出ないでないでしょうが W52 と W56 では大きく違う様に思います。
(”測定しろ”と言っているのではなく手段の一つとして紹介するべきでは?と思います。)
古い製品や海外メーカー等、W56には非対応の製品が多いので、通信をW56に限定すべきではないと思います。
そのような設定を一般化すると、トラブルの元になります。
W56も使えるように、というならわかりますが、
それでも無線LANアクセスポイントはW52を優先して使います。
だから、私は先の回答で現場にとっては意味がないと書いたのです。
当サイトのユーザーには、業者さんも多いですからね。
ちょっとW56でも実験してみましたが、結果はW52とほぼ同じです。
W52で通信できなくなる場所では、W56でも通信できません。
遮蔽物による電波の減衰が同程度だからです。
同じ5GHz帯なので。
差があるとすれば、帯域幅20MHzでは同程度の場所でも、帯域幅40MHzではW56のほうが安定していました。
というより、W52の明らかな通信速度の低下が認められました。
これは、近所の無線LANアクセスポイントがW52を使っていて、干渉を受けたためと考えられます。
ちなみに、同じ場所でも2.4GHz帯では倍以上の速度で通信できます。
電波の受信強度からして違います。
一般的に、電波は周波数が高いほど遮蔽物の影響を強く受けます。
2.4GHz帯と5GHz帯では周波数が倍以上違うので、電波特性の違いは大きいです。
電波干渉があったとしても、離れた部屋では2.4GHz帯のほうが優位です。
そもそも、電波が届かなければどうしようもないので。
Lucifer.Jr さんのコメント:此がメーカー側の意図通りに動くのは器機同士が正常に通信出来る状態ですよね、其れにこちら側(ユーザー側)の期待通りに動くかどうかは全く不明ですよね。
実際にどう動いているのかは知りませんが、少なくとも私は結果を見て判断しています。
重要なのは結果なので。
そのうえで、Lucifer.Jrさんの書かれていることは解決策にはならないと考えています。
5GHz帯の帯域幅を20MHzに固定しても、通信可能範囲はそこまで劇的には変わりません。
帯域幅の制限が大きく影響するのは、通信の安定性です。
離れた部屋となら、よっぽど2.4GHz帯のほうが高速に通信できます。
私はお客さんに直接対応する立場だったので、
基本的に、「一般のお客さんに対してどうすべきか」という視点で書いています。
無線LANアクセスポイントの設定を極力変更しない主義なのも、そのためです。
Lucifer.Jr さんのコメント:W52/W53/W56 で 計19ch と成っていますが現在は計20chと成っているのではないでしょうか?
ご指摘のとおりです。
ありがとうございます。
元々が古い記事なので、余裕ができたら少しずつ修正します。
宿題大杉。