ビープ音とは、「ピッ」とか、「ピー」とか鳴る音のことです。
パソコンで普段使っているスピーカーではなく、ビープ音専用のちっちゃいスピーカーから音が出ています。
だから、いくらスピーカーのボリュームを絞っても音は消えません。
メーカーのセットモデルとかだと、最初っから起動時にビープ音が鳴らないようになっていますね。
そもそも、ビープ音用のスピーカ自体が付いていなかったり。
だから、今現在においてはビープ音が鳴ることのほうがイレギュラーなのかもしれません。
もっとも、ビープ音はパソコンの状態がイレギュラーであることを示すためのものなんですが。
起動時に鳴るBIOSビープ音
パソコン起動時に鳴るビープ音というのは、
モールス信号のように、短音と長音を組み合わせて、
マザーボードから見たパソコンの状態を表しているものです。
たとえば、パソコン起動時に短音がひとつ「ピッ」と鳴るのは、
そのパソコンが正常に起動していることを示している場合が多いです。
起動時に鳴るビープ音は、BIOSによって鳴らされています。
その表現方法は、各マザーボードに組み込まれているBIOSによって違います。
以下は、「Phoenix-Award BIOS」でのビープ音の一例です。
・ | 正常 | |
---|---|---|
-・ | DRAMエラー | |
-・・ | ビデオカードエラー | |
-・・・ | キーボードエラー | |
---- | DRAMが正しく挿入されていない | |
※・は短音、-は長音。 |
あと、この他によく聞くものとしては、
ピーポーピーポー | CPUエラー |
---|
CPUが過熱してたりすると、「ピーポーピーポー」鳴り続けます。
異常なBIOSビープ音がした場合の対処法
異常なビープ音がした時点で、パソコンが起動できないことが多いので、
とりあえず、どこに原因があるのかを特定しなければなりません。
ただ、ビープ音のパターンがBIOSによって違うので、
聞き慣れない音だと、それが何を示しているのか、さっぱりわかりません。
逆に「ピーポーピーポー」鳴る場合は、原因がわかりやすくていいんですけどね。
ただし、ビープ音が示している意味を読み解けたとしても、
そのエラー情報が絶対に正しいとは思わないほうがいいです。
電気的なエラーが多く、相互に関連しているからです。
個人的には、何か異常なビープ音がしたら、まず真っ先にDRAMを疑います。
経験上、ビープ音のエラーはDRAMに原因がある場合が多いからです。
単純に、ちゃんと挿さってなかったりするだけなんですけど。
複数枚挿しの場合は、1枚ずつ個別に動作確認していきます。
次に、ビデオカードやビデオキャプチャ等の拡張カードを増設してあるパソコンでは、
拡張カードをすべて取り外して動作確認します。
ビープ音エラーの原因となりそうな部品の数を減らして、原因を絞っていくわけですね。
パソコンとして動作する最低限のパーツだけで動かしてみると、意外とすんなり起動することもあるんです。