「MBRディスク」と「GPTディスク」の違い

ディスク形式の違い

「MBRディスク」と「GPTディスク」の違いは、パーティションの管理方式にあります。
パーティションに関する情報は、パーティションテーブルと呼ばれる領域に保存されています。
つまり、MBRディスクとGPTディスクでは、パーティションテーブルが違うのです。
そもそも、GPTディスクの「GPT」は、「GUIDパーティションテーブル」の略です。
これにより、様々な違いが生まれてきます。

実用面における大きな違いは、利用可能な領域の上限です。
MBRディスクでは、2TB(正確には2TiB)までの領域しか扱うことができません
従って、

MBRディスク 2TB以下の記憶装置
GPTディスク 2TBを超える記憶装置 ※2TBは含みません。

で使われるのが一般的です。

ただし、2TB以下の記憶装置でも、GPTディスクを使っている場合があります。
UEFIによる起動に対応するためには、GPTディスクでなければならないからです。
Windowsが広くUEFIブートに対応し始めたのは、「Windows 8」からなので、

MBRディスク 「Windows 7」以前のシステムディスク
GPTディスク 「Windows 8」以降のシステムディスク

である可能性が高いです。
特に、プリインストールされているWindowsに関しては、この傾向が強いです。

ただし、32/64bit版の違いや、
「Windows 8」以降でもMBRディスクを使い続けることは可能なので、
Windowsのバージョンで区別するのは、ちょっと乱暴かもしれません。
ヒントにはなりますけどね。

MBRディスクの問題点

かつては、MBRディスクしか存在しませんでした。
従って、「ディスク」といえば、すべて「MBRディスク」でした。

MBRディスクでは、パーティションテーブルの情報量に限りがあります
このため、パーティションを4つまでしか作れないなど、様々な制限があります。

なかでも致命的なのは、2TiBまでの領域しか扱えないことです。
3TB以上のハードディスクだったとしても、
MBRディスクで扱えるのは、2TiBまでの領域だけです。

GPTのメリット・デメリット

GPT(GUIDパーティションテーブル)は、MBRのパーティションテーブルの問題点を払拭するものです。
なんといっても、2TiBを超える領域を扱うことができます
また、5つ以上のパーティションを作成できます※最大128。

これらはすべて、GPTでパーティションを管理しているからです。
GPTは、ディスク内に専用の領域を確保します。
MBRのパーティションテーブルとは、完全に別物です。

ただし、GPT自体が比較的新しい仕組みのため、
古いシステムは対応していません
汎用性に劣るのが、唯一にして最大の欠点だと思います。

「MBRディスク」と「GPTディスク」の変換

MBRディスクとGPTディスクは、まったく違う仕組みでパーティションを管理しています
これは、ドライブを作成する以前の問題で、
パーティションの前提が違うことを意味します。

従って、MBRディスクかGPTディスクかを決めるのは、パーティションを作成する前の段階です。

MBR/GPTの選択 - ディスクの初期化

新品のハードディスクであれば、「ディスクの初期化」の際。

GPTディスクに変換 - ディスクの管理

使用中のハードディスクであれば、パーティションをすべて削除した後に、
MBRディスクは「GPTディスクに変換」できます。

MBRディスクに変換 - ディスクの管理

同様に、GPTディスクは「MBRディスクに変換」できます。

GPTディスクに変換できない - ディスクの管理

使用中のハードディスクを、後で変換することはできません
パーティションを、一旦すべて削除する必要があります

データを維持したまま、MBR/GPTディスクを変換できるツールもありますが、
多少イレギュラーな処理になります。
本来なら、パーティションの開始位置が変わるので、
大規模なデータの移動が必要になるはずだからです。
少なくとも、システムディスクに使用するのは避けたほうがいいと思います。