パーティションテーブルとは何か

パーティションの基礎

パーティションテーブルとは、
ディスクパーティションを定義する情報を保存している領域です。

パーティションテーブルは、ディスクごとに存在します。
ハードディスク等、記憶装置のパーティションは、
パーティションテーブルの情報によって決まります。

パーティションテーブルの種類

パーティションテーブルには、
従来から使われてきたMBRのパーティションテーブルと、
新しい仕組みであるGUIDパーティションテーブルがあります。
GUIDパーティションテーブルは、「GPT」と略して書かれることが多いです。

双方に互換性はありません
GPTは、MBRのパーティションテーブルの制約をなくすために作られたものだからです。
従って、MBRのパーティションテーブルとGPTはまったく別の仕組みであり、
異なるデータ領域でパーティションを管理しています。

MBR/GPTの選択 - ディスクの初期化

パーティションテーブルは、「ディスクの初期化」の際に決められます。
MBRのパーティションテーブルを使うか、GUIDパーティションテーブルを使うかによって、
MBRディスクか、GPTディスクかが決まります。
MBRディスクとGPTディスクは、使用中には変更できません
詳細は、下記ページにて。

MBRディスクとGPTディスクの違い

MBRのパーティションテーブル

MBRのパーティションテーブルは、MBR内に存在します。
従って、MBRのパーティションテーブルのデータサイズは非常に小さいです。
MBR自体が1セクタ = 512バイトしかなく、
その中のパーティションテーブルに割り当てられた領域は、わずか64バイトです。

MBRのパーティションテーブルには、パーティション4つ分の情報が格納されています
MBRディスクにおいて、パーティションが4つまでしか作れないのは、このためです。
つまり、パーティション1つ分の情報量は、16バイトです。

さらに、この中でパーティションの範囲を指定するLBAは、4バイトしかありません。
従って、MBRのパーティションテーブルで指定できる領域は、2TiBまでです。
計算するとわかりますが、LBAが4バイトだと、セクタサイズが512バイトの場合、
512×2564 = 2TiBまでしか表せないからです。

GUIDパーティションテーブル

GUIDパーティションテーブル(GPT)は、ディスク内に専用の領域を確保します。
このことで、2TiBを超える領域を扱うことができます
また、5つ以上のパーティションを作成できます※最大128。

GPTは、MBRのパーティションテーブルに比べると非常に大きな領域です。※33セクタ = 16.5KiB。
情報量に余裕があるので、設定できるパーティションのサイズ、数ともに、
実用上問題がないレベルになっています。※128バイト/エントリ。
たとえば、LBAは8バイトなので、セクタサイズを512バイトとすると、
512×2568 ≒ 8.6×109TiB(8ZiB)までの領域を指定できます。

ちなみに、GPTディスクにもMBRは存在します
GPTディスクにおけるMBRのパーティションテーブルは、
「GPT保護パーティション」として編集されないための情報があるだけで、
パーティションを規定するものではありません。
具体的なパーティションに関する情報は、GPTにのみ保存されています。