次のファイルが存在しないかまたは壊れているため、
Windows を起動できませんでした:
System32\DRIVERS\pci.sys
パソコン起動時に上記エラーが表示されて停止します。
「pci.sys」というファイル名からは、PCIデバイス関係に何か問題がありそうです。
「pci.sys」エラーの原因
表示からして、ソフトウェア側のトラブルの可能性も高いと思ったので、
ちょっといろいろ調べてみました。
いくつかの情報が見つかります。
- 「Pci.sys が不足しているかが壊れています」エラー メッセージが表示 Windows を起動するされます。
- Windows XP におけるハードウェアの破損または非互換性の問題
※以上2つとも、Microsoftサポート。
内容を要約しますと、
- 「pci.sys」ファイルそのものを回復コンソールで修復する
- PCIデバイスを取り外し、動作確認する
- メモリを取り外し、動作確認する
というものです。
ちなみに、私の身近で起きたケースでは、すべてメモリの不良でした。
上記Microsoftの情報を読んでいたときに、
なんとなく勘みたいなものがはたらいたので、メモリから調べていたんですが、
結果的に当たっていました。
なぜかって、今までにもメモリが原因で動作不良になることが多かったからです。
「pci.sys」エラーが表示される原因としては、メモリの不良が一番多いと思います。
次にPCI接続デバイス、最後に「pci.sys」そのものかと。
もっとも、「pci.sys」そのものが原因で「pci.sys」エラーが表示されるようなことは、
ほとんどないんじゃないかと思います。
もうここまでくると、もう完全な当てずっぽうですが。
「pci.sys」エラーは、そうそう頻繁に見るエラー表示でもないので、
個人レベルでは、なかなか実態をつかむところまでには至りません。
でも、あくまで個人的な意見ですが、
起動直後にエラーが表示される場合は、そのエラー内容をヒントと捉えて、
最初っから疑ってかかったほうがいいと思います。
起動直後は、それほど多くのプログラムが動作しているわけではありませんから、
表示されているエラー内容も、かなりアバウトなものだと考えるべきです。
「pci.sys」エラーが発生した場合の対処法
「pci.sys」エラーに対しては、
基本的に、メモリのハードウェアトラブルが起こったときと同じ対処法でいいと思います。
つまり、
- メモリそのものの不具合を疑う
- メモリスロット(挿し込み口のこと)の不具合を疑う
- 端子の接触不良を疑う
ということです。
まず、すべてのメモリとPCI接続デバイスを取り外します。
そこから、メモリを1枚だけ挿して、順次動作確認していきます。
不具合の原因を突き止めるためです。
メモリが1枚だけの場合 | 普段使っていないメモリスロットにメモリを挿し直して動作確認します。 メモリスロット側の不具合であれば、ここで確認できます。 いずれのメモリスロットでも動作しない場合は、 メモリ自体の不具合である可能性が高いです。 |
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メモリが複数枚ある場合 | メモリを1枚だけの状態にして動作確認します。 また、別のメモリと順次交換し、 それぞれ1枚だけの状態で動作確認します。 特定のメモリだけに不具合があれば、これで判別できます。 それでも動作しない場合は、 1枚のメモリでメモリスロットを変えて動作確認していきます。 |
「pci.sys」エラーの場合、ほとんどがメモリの不具合だと思いますが、
もしメモリだけでは「pci.sys」エラーが再現しなかった場合は、
PCI接続デバイスに対して、上記メモリと同様のテストをすることになります。
原因となっているデバイスが判明したら、それを除去するだけで正常起動するはずです。
ただし、「pci.sys」エラーはメモリ周辺のトラブルのため、
正常起動するようになったとしても、
「Memtest86+」等で長期動作テストをしておいたほうがいいでしょう。