私の住んでいる地域ではケーブルテレビの普及率が半端ではなく、
ゆうに90%を超えてるんじゃないかという勢いです。
従って、そのままついでにケーブルテレビのインターネット接続サービスに加入する人も多く、
ほとんど、「インターネット回線=ケーブルテレビ」というような状況です。
決して大げさでもなんでもなく。
料金的にも、電話回線や光回線を使ったものよりずっと安かったりするので、
必然的にそうなってしまうのです。
地域密着型サービスの強みかもしれません。
ところが逆に、全国的に普及している光回線や電話回線を使ったインターネット接続サービスとは違い、
サポート体制や、サービスに関する情報が充実しているとは言いづらいです。
案の定、インターネットに接続できないからどうにかしろと言われることが多いです。
地域ごとのケーブルテレビ局によって、インターネット接続サービスにも多少の違いがあると思いますが、
ここではうちの近所の場合を例に挙げて、その原因と対策をまとめてみようと思います。
CATVでインターネット接続するために必要なもの
ケーブルモデム。
以上です。
あとはLANケーブルと、パソコンさえあればなんとかなるんじゃないかと。
フレッツ光みたいに、ONUとか、CTUとか、VoIPアダプタとか、
なんだかややこしい機器がずらずら並ぶことはありません。
だからパソコン側の設定も至極簡単で、特に設定らしい設定も必要ないくらいです。
ところが、このケーブルモデムがちょっとくせもので、
これが原因でインターネットに接続できなくなってしまう場合が多いんです。
接続を拒否するケーブルモデム
ケーブルテレビ局によって、インターネット接続サービスの内容は様々だと思います。
でもその多くは、インターネットに接続できる端末の台数に制限を設けているはずです。
ちなみに、私の住んでいる地域では、ほとんどのプランで、
1台もしくは2台の端末しか接続できない契約内容になっています。
もっとも、ここでの端末とは、
ケーブルモデムを通じて直接インターネットに接続できる端末のことです。
たとえば、ケーブルモデムからルーターを介してその下に10台パソコンを接続しようと、
ケーブルモデムから見たら、直接つながっているのはルーター1台だけということになります。
ここで、どうやってインターネットに接続している端末の台数に制限を設けているのかということですが、
実は、MACアドレスで管理しています。
ケーブルモデムは、インターネットに接続されたネットワーク端末のMACアドレスを記憶する機能を持っています。
ケーブルモデムの電源が入ってから接続された順に、ネットワーク端末のMACアドレスを記憶していきます。
たとえば、2台の端末が接続できる契約内容だったとします。
ケーブルモデムを設置、電源を入れてからまずパソコンAでインターネットに接続しました。
続いて、パソコンBでもインターネットに接続しました。
そしてある日、無線ルーターを買ってきました。
無線ルーターを使って、パソコンAとパソコンBを無線LAN経由でインターネット接続しようとします。
ところが、このままでは無線ルーターがインターネットに接続できないのです。
パソコンAとパソコンB、2台のネットワーク端末のMACアドレスがすでにケーブルモデムに記憶されているために、
3台目のネットワーク端末である無線ルーターの接続を、ケーブルモデムは拒否してしまうのです。
おそらく、ルーター側のアクセスランプも光ってないはずです。
あらためてインターネットに接続するには
新しく追加したネットワーク端末でインターネットに接続するためには、
ケーブルモデムから今までに記憶したMACアドレスの履歴を消去する必要があります。
作業としては、非常に簡単です。
ケーブルモデムを電源リセットします。
ケーブルモデムのACアダプタを一旦抜き、10秒ほど経ってから挿し直すだけです。
ただしこの際、ケーブルモデムにつながっているLANケーブルは抜いておいてください。
電源を入れ直した瞬間に、旧環境のMACアドレスを記憶されても意味がありませんので。
その後、新しくインターネットに接続したいネットワーク端末のLANケーブルを挿し直せば、
何の問題もなく接続できるはずです。