Wordファイルの修復

破損したWordファイルのために

※この記事は広告を含みます。

Windowsの普及とともに、
あっという間にワープロソフトのトップシェアを奪ってしまった「Microsoft Word」。
この手のソフトは互換性がものをいうので、Wordが普及したらWordを使わざるを得ないんですが、
ちょっぴり不安定だったりします。

そんなわけで、Wordファイルが破損してしまうことがあります
そうするとファイルが開けなくなったり、開けても表示がおかしくなったりするので、
どうにかしてWordファイルを修復する必要があるのです。

Wordファイルを修復する方法 - その[1]

まず、基本的な修復方法から。
Microsoft Office XPから、ファイルの修復機能が追加されました

ファイルが壊れることが前提な機能のような気もするんですが、
なんにせよありがたい機能です。

Wordを起動した状態で、

「開く」 → ファイルを選択 → 「開いて修復」

と選択していくだけです。

Wordファイルの破損の程度が軽い場合は、これで十分修復できると思います。

Wordファイルを修復する方法 - その[2]

その[1]の方法ではどうにもならない場合、
つまり、Wordではどうしようもない場合の修復方法です。

ちなみに、これは最終手段です。
データを完全に元に戻すことを、最初からあきらめています
Wordファイルとしては、完全に元には戻りません。

Wordファイルで一番重要なのは、何を書いてあるかというテキストデータです。
そのため、重要度の高いテキストデータを、他の手段を用いて取り出します。

秀丸エディタです。
もう説明の必要がないほど有名なテキストエディタですが、
ここではWordファイルからテキストデータを取り出すために、秀丸を使ってみます。
一応、入手先は以下のとおり。

ダウンロードページ 秀丸エディタ

とりあえず、破損したWordファイルを秀丸で開いてみます
ドラッグ&ドロップで開くのが楽だと思います。

もちろん、Wordファイルは純粋なテキストデータではないので、
めちゃくちゃに文字化けして表示されます。

うまく表示できないと、秀丸は文字のエンコードを間違えたと判断して、
エンコードの種類を指定し直してくれと言ってきます。
ここで、「エンコードの種類を指定しなおす」を選択します。

続けて、「Unicode(UTF-16)」を選択します。

すると、一部正常に文字が表示されます。
当然、Wordファイルのバイナリデータは文字化けしたまま表示されてしまうんですが、
Wordで入力したテキストデータは、正しく表示されます
つまり、WordのテキストデータはUTF-16でエンコードされているということです。
ここから必要なテキストデータだけを抽出すれば、大切な文書を修復することができます。

ちなみに、ここでは秀丸エディタを使いましたが、
UTF-16に対応しているテキストエディタであれば、何でもかまいません。

ただおわかりになると思いますが、編集するのに手間がかかります
Wordファイルとしてのレイアウトやフォント等の情報もすべて消えてしまいます。
修復が必要なファイルが多かったりすると、作業的に大変かもしれません。

でも、ファイルの破損状態が末期的な場合でさえ、
テキストデータとして残っている部分は抜き出すことができるので、
有効な修復方法だとは思います。

Wordファイルを修復する方法 - その[3]

ファイナルデータというデータ復元ソフトがあります。
実はファイナルデータにOfficeファイルの修復機能を持つものがあるので、これを利用します。

ただ、ファイナルデータは市販のソフトなので、そこで気が引けてしまう人が多いと思います。
ていうか、いきなり買うのはバクチすぎるのでやめたほうがいいと思います。
買わずとも、無料体験版で事前にある程度調べることができます※修復は製品版じゃないとできません。

スキャンすると、Wordファイルの破損状況をレベル0~4までで段階表示してくれます。

L0 破損箇所なし。
L1 軽微な破損。
L2 破損率50%未満。
L3 破損率50%以上。すべてのフォーマットが喪失している。
L4 甚大な破損。修復不可能。

つまり、L4以外の破損ファイルであれば、ファイナルデータで修復できるということです。
もちろん、それぞれの破損レベルで程度の差はあります。
逆に、L4クラスの破損ファイルだった場合は、その[2]の方法で修復するしかないでしょう。

ちなみに、ファイナルデータ無料体験版の入手先は以下のとおり。

ダウンロードページ: ファイナルデータ

大量に破損ファイルがある場合や、破損どころかファイルが消えてしまっている場合は、
ファイナルデータを使ったほうがいいかもしれません。