「Cドライブ」とは、Windowsがインストールされているドライブのことです。
特に、Windows本体のファイルが保存されているドライブが「Cドライブ」になります。
必然的に、ほとんどの場合で内蔵ハードディスク/SSDが「Cドライブ」に割り当てられます。
ちなみに、「Aドライブ」と「Bドライブ」は、フロッピーディスクドライブ用に予約されています。
このため、内蔵ハードディスクは「Cドライブ」から割り当てなければならず、
最初に読み込んで起動する、Windowsのシステムドライブが「Cドライブ」になります。
AドライブとBドライブは重要だった
昔は、AドライブとBドライブが重要でした。
昔と言っても、PC-98が全盛期の頃なので、1980年代までさかのぼります。
当時は、内蔵ハードディスクなんてものはなく、
フロッピーディスクドライブから起動するのが当たり前でした。
フロッピーディスクドライブは、
システム用とユーザーデータ保存用に2台内蔵されているものが一般的でした。
つまり、Aドライブはシステム用、Bドライブはユーザーデータ保存用として、
フロッピーディスクドライブに使われていました。
Windowsが普及する頃には、内蔵ハードディスクは一般的になっていましたが、
AドライブとBドライブは長らくフロッピーディスクドライブに使われてきた歴史があったので、
内蔵ハードディスクは、システムディスクだったとしても「Cドライブ」になったのです。
「Windows 9x」系の頃は、まだまだフロッピーディスクが現役でしたし。
さすがに、その頃にはフロッピーディスクは補助的な役割でしたが。
今では、パソコンにフロッピーディスクドライブがないのが普通なので、
「Aドライブ」も「Bドライブ」も、使おうと思えば使うことができます。
たとえば、「ディスクの管理」から、「Aドライブ」や「Bドライブ」にドライブ文字を変更できます。
ただし、Windowsが自動的に割り当てるドライブレターは、「Cドライブ」からの昇順です。
ドライブレターの競合を避けるために、昔からの慣習を守っているんだと思います。