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次のファイルが存在しないかまたは壊れているため、
Windowsを起動できませんでした:
<Windows root>\system32\hal.dll.
上記のファイルをインストールし直してください。
こんな表示が出てくると、
いかにも「hal.dll」をインストールし直して、修復する必要があるような気がします。
でも個人的には、「hal.dll」をインストールし直してうまくいったためしがありません。
原因は、表示とは別のところにあったりします。
かといって、復旧作業が大変というわけでもなく、
どちらかというと、ごく短時間で復旧できる可能性があります。
というのも、「hal.dll」エラーの原因は、意外と単純なことだったりするからです。
「hal.dll」とは?
「hal.dll」は、Windowsの根幹となるライブラリファイルのひとつで、電源管理を担っています。
Windowsの基礎部分みたいなもんですから、起動すると真っ先に読みに行きます。
で、「hal.dll」が見つからないと、当然上記エラーが表示されるわけです。
「hal.dll」エラーの原因
ここで重要なのは、
「hal.dll」が見つからなかった時点で、すべてこのエラー表示になるということです。
たとえば、パーティションを読みに行く順番が間違っていた場合もそうです。
「Dドライブ」みたいなところから起動しようとしても、起動できませんよね。
そこにはWindowsがインストールされていませんので。
もちろん、Windowsの部品である「hal.dll」も、そこにはありません。
だから、「hal.dll」が壊れているとのエラーが表示されるんです。
つまり、Windows自体が見つからないというエラーが、
「hal.dll」が壊れているというエラーで置き換えられている場合が多いんです。
Windowsのファイルを読み込んで起動していく順番的に、「hal.dll」が最初のほうにあるからです。
「hal.dll」が壊れているというエラーが出たときは、まず最初に、
起動時に読みに行くハードディスクとパーティションの設定が正しいか、確認したほうがいいです。
単純な設定ミスが原因になっている可能性があります。
本当に「hal.dll」が壊れている場合は、もちろん「hal.dll」をインストールし直す必要があるわけですが、
それで復旧するような状況というのは、ほとんどないと思います。
ハードディスクとパーティションの起動順位
「hal.dll」が壊れているというエラーが出てきたということは、
そのパソコンは、ある程度ハードディスクの内容を読んでいます。
というのも、「このハードディスクの、このパーティションを読みに行け」という情報は、
そもそもハードディスクの中に書かれており、
そこまでは読めているので、「hal.dll」エラーが出てくるからです。
どのハードディスクの、どのパーティションから起動するかといった情報は、
「boot.ini」というファイルに書かれています。※「boot.ini」がすべてではありません。
だから、この「boot.ini」に書かれている情報が間違っていると、
起動時に「hal.dll」エラーが表示され、そこで動作停止してしまいます。
「boot.ini」は、ただのテキストファイルなので、
Windowsが起動できる状態なら、ちょっとした操作で簡単に閲覧、編集することができます。
ところが、「hal.dll」エラーが出てくる状態というのは、Windowsがセーフモードですら起動できない状態です。
「hal.dll」そのものがWindowsの部品なので、当然です。
それでどうにかして、Windowsが起動できない状態で「boot.ini」を編集する必要があるわけですが、
そんな内容も含めて、下記ページにまとめてみました。
「boot.ini」を修正しても復旧しない場合
「boot.ini」を編集し直すだけで復旧すればいいんですが、
「boot.ini」には何の問題もないのに、「hal.dll」エラーが表示されてしまうことがあります。
こうした場合には、残念ながら一般に復旧が困難です。
というのも、「hal.dll」すら読み込めない原因が、ハードディスクそのものにあることが多いからです。
しかも、「hal.dll」単体が読み込めないというわけではなく、
起動に関するファイル群のいずれかのデータが壊れていることが、
「hal.dll」エラーで代表されているようなのです。
ハードディスクを診断してみても、実際にエラーが検出されたりします。
もしハードディスクエラーが検出された場合は、Windowsを再インストールする等の復旧作業はやめておくべきで、
必要なデータの救出に注力したほうがいいと思います。
Windowsが起動できないだけなら、
「KNOPPIX」を使って必要なファイルをコピーするのが、簡単かつ効果的な方法です。
でも、セクタ読み込みエラーが頻発するような状況では、
ファイルのコピーや移動といった、一般的なファイル操作すら困難な場合が多いです。
従って、エラーを許容してデータを読み出す必要があります。
このような操作ができるソフトとしては、「ファイナルデータ」が有名です。
ダウンロードページ | ファイナルデータ |
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当サイト内解説 | 「ファイナルデータ」の使い方 |
「KNOPPIX」同様、Windowsが起動できなくても、
CDから起動してハードディスクのデータを救出することができます。
無料体験版を使って、ある程度復元可能性を調べることもできます。
でも、セクタ読み込みエラーが頻発しているハードディスクでは、
何らかの操作を行うたびに不良セクタが増えてしまう危険性があるため、
余計な作業は極力慎むべきです。