パソコンが正常動作しなくなったとき、
まずしなければならないのは、どこに原因があるかを突き止めることです。
原因がわからなければ、対処のしようがありません。

「これ、リカバリでいけるっしょ」みたいな感じで安請け合いして、
実はWindowsが障害を抱えたそもそもの原因がマザーボードにあったりすると、
目も当てられませんので。

もちろん、ハードディスク内に保存されているデータを救出することも必要かもしれませんが、
それにしたって原因を把握していないとデータを抜き出せません。
データの復旧を考えているならなおさらです。

電源リセット

故障を疑う前に、すべきことがあります。
電源リセットです。
これは、電源を切って、入れ直すことではありません。
コンセントを抜きます
ノートパソコンの場合は、バッテリーも取り外します

パソコンの電源を切っても、電源供給が完全に断たれているわけではありません。
電源回路は活きており、パソコン内部にも一部給電され続けています。
もちろん、それが役に立つこともあるんですが、
現状不具合が起こっているのであれば、
給電され続けることが、不具合の維持につながっている可能性があります

各種動作確認は、電源をリセットした後、行うべきです。

論理障害と物理障害の違い

故障原因は、論理障害と物理障害に分けて考える必要があります
論理障害であれば手持ちの材料だけで復旧できるかもしれませんが、
物理障害ではモノの交換が必要だからです。

ここでいう論理障害とは、ソフトウェアの障害
対して物理障害とは、ハードウェアの障害、つまり故障のことです。

論理障害と物理障害の違いは、デジタルかアナログかで言い換えることができます。
パソコンみたいにデジタルの代名詞のような製品でも、
細かく見ていくと、最終的に電子部品はアナログで動いています。
デジタルとアナログの違いは、再現性の違いとなって現れます。
つまり、論理障害には再現性があり、物理障害には再現性がない(ことが多い)のです。

再起動しても、毎回同じタイミングで不具合が起こるのなら、論理障害の可能性が高いです。
一方、正常動作したり、突然不具合が発生したりということであれば、物理障害なのかもしれません。

物理障害を見分ける

論理障害と物理障害は、パッと見ではわからないことがあります。
特に、論理障害は物理障害が原因で起こっていることもあります。
不具合が複合することで、状況はより複雑になってきます。

ある程度こういったことに慣れていれば、おおよその見当はつけられるかもしれませんが、
100%確実に判定することは不可能です。
とはいえ、何もしなければ何もわからないので、故障原因を見分けるための手段を紹介します。

Memtest86+

物理障害、つまりそのパソコンに故障があるかどうかを判定するためにかなり役立つソフトが、
「Memtest86+」です。

「Memtest86+」の本分はメモリチェックであり、
メモリにエラーが見つかれば、即座に画面上に表示してくれます。

でもそれ以外にも、連続動作テストの目的で使えます
「Memtest86+」は、ユーザー側で強制終了しない限り、ずっと動いています。
たとえば、途中で「Memtest86+」がフリーズしていたり、勝手に電源が落ちたりした場合は、
物理障害の可能性が極めて高いと考えられます

「Memtest86+」は、Windowsとは別のシステムで動いているので、
Windowsの影響を完全に切り離してテストできます。
つまり、ありがちなWindowsの論理障害の影響を受けません
論理障害の可能性があるとすれば、「Memtest86+」自身のそれですが、
「Memtest86+」はWindowsと比べて圧倒的に単純なことしかしていません。
動作できないのであれば、最初っから動作しません。
このため、「Memtest86+」の挙動に不審な点があれば、真っ先に物理障害が疑われるのです。

ただし、当然ですが、ハードディスクの物理障害は「Memtest86+」では検出できません。
でも、このような場合でも、順番的には「Memtest86+」による動作テストをした後、
ハードディスクの診断を行うべきだと思います。
「Memtest86+」で異常があるなら、ハードディスク診断プログラムも正常動作できないはずだからです。

「Memtest86+」の使用方法は、下記ページにて。

「Memtest86+」の使い方

「Memtest86+」が連続動作できない場合に原因として考えられるのは、

  • 電源
  • マザーボード
  • メモリ
  • 各種拡張カード

といったところです。
特に、メモリや拡張カードが疑わしいなら、1枚ずつ個別に挿して動作確認してみます。

電源はちょっとどうしようもないかもしれませんが、
マザーボードだとヒートシンクが浮いていたり、
メモリや拡張カードでは端子の接触不良が原因になっていることもあります。
物理的な不具合でも、掃除とメンテナンスをすれば復旧することがあります
もっとも、モノがダメなら交換するしかありませんが。