システムの復元ができないのには、複数の原因があります。
共通しているのは、そのままの状態で使っていても、システムの復元ができるようにはならないということ。
システムの復元は、いつでも使用可能だとは思わないほうがいいです。
というのも、システムの復元は、Windowsの機能の一部だからです。
システムの復元は、Windowsが不安定だから使われることが多い機能なので、
必然的に、不安定な状態でシステムの復元を使うことになります。
システムの復元ができなくても、なんら不思議ではありません。
以下、システムの復元ができない主な原因を挙げていきます。
システムドライブの空き容量不足
最もありがち。
システムの復元ができないと、システムの復元自体を疑ってしまいがちですが、
単純に復元先の容量が足りないから、ファイルを展開できないだけ。
システムの復元を実行するまでは問題ないのに、
復元途中で失敗して、巻き戻しみたいに元の状態に戻ってしまう場合は、
空き容量が不足している可能性が高いです。
この場合、システムドライブ、つまり「Cドライブ」の空き容量を確保すれば、
何事もなかったようにシステムの復元ができるようになります。
以下、空き容量を確保するための参考ページです。
「復元ポイント」が存在しない
システムの復元を実行するには、対象となる「復元ポイント」が必要です。
「復元ポイント」とは、システムの復元用のバックアップデータです。
システムの復元は、あくまでもバックアップデータを復元することで、その機能を果たしています。
バックアップデータが存在しなければ、システムの復元を実行することはできません。
つまり、復元ポイントが存在しないと、システムの復元はできません。
復元ポイントは、「システムの保護」機能によって作られています。
従って、「システムの保護」が無効になっていると、復元ポイントが作られないため、
システムの復元ができません。
初期設定では、システムドライブのシステムの保護は有効になっているので、
システムの保護が無効になっている場合は、ユーザーが設定変更しているはずです。
しかも、システムの保護を無効にする際に、すべての復元ポイントが削除されます。
システムの復元を使いたいからといって、システムの保護を有効にしても、
設定変更した直後はシステムの復元が使えません。
復元ポイントが存在しないからです。
システムの保護を無効にした段階で、一旦すべての復元ポイントがなくなっています。
再び新たな復元ポイントが作成されるまで、システムの復元を行うことはできません。
でもそれは、現時点より先の話なので、
過去の状態に戻すシステムの復元の役割には合わないかもしれません。
いずれにせよ、復元ポイントがない場合は、どうしようもありません。
Windows自体が不安定
システムの復元はWindowsの機能なので、
Windows自体が不安定だと、システムの復元を実行するまでに至りません。
場合によっては、コントロールパネル等のメニューが開けなくなることもあります。
Windowsを通常起動してシステムの復元を実行することが困難な場合は、
Windows回復環境やセーフモードから、システムの復元を実行します。
ここで行うシステムの復元は、取り消しができませんが、
現状に問題があるなら、問答無用でシステムの復元を実行すればいいと思います。
少なくとも、システムが復旧する方向に変化をもたらすのは確かなので。