「GParted Live CD」は、パーティションの変更以外でも使い所があります。
ただし、当然デメリットもあるので、事前に使い所をわきまえておく必要があります。
ここで、「GParted Live CD」メリットとデメリットをまとめておきます。
メリット
シンプルで軽い
「GParted Live CD」はその名のとおり、「GParted」の使用に特化して作られています。
「GParted Live CD」の起動と同時に「GParted」が立ち上がります。
何も迷いません。
そしてGUIを持っているにもかかわらず、
ISOイメージのファイルサイズは100MB程度に収まっています。
「KNOPPIX」と比べるのは何か違うような気もしますが、
700MBギリギリいっぱいまであるLive CDと比べると、
ダウンロードにかかる時間も、実行時の速さにしても、断然軽いです。
何気に便利なソフトが使える
「Memtest86+」、「Testdisk」、「Photorec」といった、
比較的使用頻度の高いソフトが、「GParted Live CD」に収められています。
実はこれ、かなり便利です。
アップデートが頻繁
「GParted Live CD」は頻繁にアップデートされています。
1ヶ月に数回アップデートされることも珍しくありません。
このことにより、
同梱されている「Memtest86+」のバージョンが、ほぼ最新に保たれています。
これも何気にすばらしいことです。
デメリット
日本語があやしい
言語選択で日本語を指定することもできますが、
英語のままの部分が多かったり、一部文字化けしてたりします。
機能的にはなんら問題ありませんが、
「日本語じゃなきゃヤダ。」という人は、「KNOPPIX」内の「GParted」を使ってください。
GUIでできることが限られる
「GParted Live CD」は「GParted」のためのLive CDなので、
GUIは実質、「GParted」のためだけにあると言っても過言ではないと思います。
マウントやファイルに関する操作も、「Terminal」を起動して実行します。
コマンドを打っていくわけですね。
「KNOPPIX」のように、GUIで簡単操作というわけにはいきません。
従って、LinuxのLive CDを初めて使う人にはちょっと敷居が高いかもしれません。
もちろん、「GParted」の使用に限っては、簡単に操作できるよう作られています。
操作面ではやや難があるかもしれませんが、「GParted Live CD」は、
「GParted」 | 「Memtest86+」 | 「Testdisk」 | 「Photorec」 |
といういずれも重宝するソフトを、1枚のCDから起動できるという、かなり便利なCDなんです。
※「GParted Live CD」から「Photorec」を使うには、ちょっとだけコマンドの知識が必要です。
しかもそのうち「GParted」、「Memtest86+」は、ほとんど最新版。
「Testdisk」、「Photorec」についても、新しめの安定バージョンがインストールされています。
そのうえ無駄がないので、動作は軽くて速いです。
個人的に「GParted Live CD」は、
「Ultimate Boot CD」、「KNOPPIX」等と並んで重宝しているLive CDです。