リムーバブルディスクとは、取り外し可能な記憶装置のことです。
一般的には、USBメモリやSDカード、外付けハードディスクが、リムーバブルディスクに該当します。
「リムーバブル」=「取り外し可能な」、「ディスク」=「記憶装置」です。
元々は英語の「removable disk」なので、より細かく分けると、
remove | 取り外し |
able | 可能な |
disk | 記憶装置 |
です。
基本的には、「リムーバブルディスク」=「取り外し可能な記憶装置」で問題ないのですが、
Windowsに関しては、必ずしもあてはまらない場合があります。
Windowsにおける「リムーバブルディスク」
Windowsにおける「リムーバブルディスク」は、一般的なリムーバブルディスクとは若干意味が異なります。
Windowsで「リムーバブルディスク」と表示されるものは、
USBメモリと、SDカード等のメモリーカードだけです。
外付けハードディスクは、「リムーバブルディスク」とは表示されません。
ポータブルハードディスクであってもです。
というのも、Windowsは、ハードディスク/SSDか、USBメモリ/メモリーカードかで、
記憶装置を区別しているからです。
デバイスによって、扱いが異なるのです。
以下、具体的に何が違うのかを書きます。
パーティションで分割できない
Windowsは、USBメモリ/メモリーカードを、パーティションで分割しない記憶装置として扱います。
技術的にパーティションで分けられないわけではなく、Windowsがそのように扱うだけです。
Windows標準のパーティション管理ツールである「ディスクの管理」等では、
USBメモリ/メモリーカードの領域をパーティションで分割することはできません。
ディスクにドライブレターが与えられる
USBメモリ/メモリーカードでは、ドライブではなく、ディスクに対してドライブレターが与えられます。
従って、カードリーダーにもドライブレターが与えられます。
この場合、エクスプローラには空の「リムーバブルディスク」が表示されます。
ハードディスク/SSDでは、このようなことは起こりません。
ボリュームを作成して、ドライブ文字を割り当てない限り、
エクスプローラにドライブは表示されません。
これは、前述したように、
USBメモリ/メモリーカードに対してパーティションに関する操作ができないこととも関係します。
ドライブにマウントされているものが、パーティション(正確にはボリューム)ではなく、ディスクなのです。