フォーマットする意味

ファイル操作のため

フォーマット

ハードディスクも、USBメモリも、SDカードも、使う前にはフォーマットする必要があります。
ちなみに、ここで言うフォーマットはすべて論理フォーマットを指します。
ユーザーが行うフォーマットは、論理フォーマットですので。

もっとも、今ではほとんどの記憶装置はフォーマットされた状態で販売されているため、
ユーザー側でフォーマットしなければならない状況は少なくなってきています。
たとえば、記憶装置が動作不安定だったり、新しい使用機器で改めて使い始めたりするときぐらいでしょうか。

基本的に、記憶装置はフォーマットしてから使います。
矛盾するようですが、記憶装置はフォーマットしなければ使えないわけではありません。
フォーマットしなくても、記憶装置にデータを書き込み、読み込むことはできます
そもそも、フォーマット自体がデータを書き込む作業なわけで。

フォーマットの目的

ファイル操作するため

ドライブをフォーマットするのは、ファイル操作するためです。
フォーマットしなければ、ファイルを保存できません。

ファイル操作するためにはファイルシステムを適用する必要があり、そのために必要な作業がフォーマット。
つまり、フォーマットとは、ドライブにファイルシステムを適用することです。
ファイルとして何かを保存する以上、ファイルシステムのお世話にならなければなりません。

たとえば、ハードディスクに何かのデータを保存するとき、
実際にどこからどこまでの領域に保存しているのか、いちいち考えてる人はいないと思います。
これは、ファイルシステムによって、そんなこと考えなくてもいいようになっているからです。

冒頭に書いたように、ファイルシステムが適用されていなくても、
記憶装置に対してデータの入出力を行うことはできます。
ただし、アドレスを指定して生データの入出力を行う必要があります

そこには、ファイルという概念はありません。
フォルダ(ディレクトリ)構造もありません。
ソフトウェアがデータを扱うならまだしも、ユーザーが操作するデータ保存場所としては最悪です。
ソフトウェアにしても、ファイル操作ができなければ不自由極まりないです。

このため、すべての補助記憶装置は使用前にフォーマットする必要がある、といっても過言ではありません。

ファイルシステムの変更

ファイルシステムを変更する場合も、基本的にはフォーマットする必要があります。
フォーマットの際に、ファイルシステムを決定するので。

基本的にと書いたのは、ファイルやフォルダを維持したままファイルシステムを変更するコンバータもあるからです。
たとえば、Windowsだと「convert」コマンドを使うことで、
ファイルシステムをFAT系からNTFSに変更することができます。

ただし、コンバータによるファイルシステムの変更は、危険性が高いのでおすすめしません。
ユーザーから見えるファイルやフォルダ構造には変化が見られなくても、
データは大幅な変更を必要とするからです。

このデータの変更は、ファイルシステムに関する、根本的なものです。
しかも、一発勝負という。
怖すぎ。

多少面倒でも、ファイルシステムを変更する場合は、
すべてのファイルを一旦別のドライブに移してから、フォーマットすることをおすすめします。

既存の記憶装置を新たな製品で使用する際に、フォーマットを求められることもありますが、
これもファイルシステムが違うから、使用機器の環境に合わせてフォーマットしようというのがほとんどです。

ファイルシステムのリセット

同様に、ファイルシステムをリセットしたいときも、フォーマットします。
この場合は、同じファイルシステムを同じ設定で適用することになります。

ハードウェアとしての記憶装置が正常であれば、
ソフトウェア上は新品と同じ状態で使い始めることができます。
これにより、従来のファイルシステムで発生していた問題が払拭されることがあります。