「GPT保護パーティション」とは、GPTディスクを保護するための表示です。
別に、「GPT保護パーティション」という特別なパーティションがあるわけではありません。
OSがGPTディスクに対応していないことによる誤操作を防ぐためのものです。
GPTディスクを保護する意味
「Windows XP」以前のWindowsは、GPTディスクに対応していませんでした。
「Windows XP」のパソコンにGPTディスクを接続しても、ドライブはマウントされません。
それ以前に、パーティションに関する情報を取得できません。
GPTディスクでは、パーティションの管理がGPTによって行われているためです。
そのような状況で、GPTディスクを不用意に操作されてしまうと、
GPTディスクのデータを保持できなくなってしまいます。
これを防ぐためのものが、「GPT保護パーティション」です。
「Windows XP」でパーティション管理ツールの「ディスクの管理」を開くと、
GPTディスクは、「GPT保護パーティション」として表示されます。
ただし、すべてのGPTディスクが「GPT保護パーティション」として表示されるわけではありません。
Windowsによって初期化されたGPTディスクに限ります。
その他のGPTディスクでは、ファイルシステムを認識できないパーティションとして表示されます。
「GPT保護パーティション」と、ファイルシステムを認識できないパーティションは、似て非なるものです。
両方ともアクセスできない点では同じですが、その他の操作ができるかどうかが違います。
「GPT保護パーティション」では、パーティションのフォーマットや削除等、一切の操作ができません。
つまり、これらの操作からパーティションを守るための仕組みが、「GPT保護パーティション」です。
「GPT保護パーティション」は、GPTディスクであることだけをOSに伝え、
GPTディスクに非対応なことで発生する誤操作からパーティションを守ります。
従って、「GPT保護パーティション」とは一般的なパーティションの名称ではなく、
「Windows XP」固有の機能と言ってもいいと思います。
また、「GPT保護パーティション」という名前ですが、保護の対象はディスク全体です。
GPTディスクを守るためのものだからです。
パーティションが複数あったとしても、1つの「GPT保護パーティション」として表示されます。
そもそも、GPTは参照していませんので。
「GPT保護パーティション」にアクセスする
前述のとおり、データを保護することが目的なので、
「GPT保護パーティション」に対しては、Windowsは一切アクセスできない仕様になっています。
「GPT保護パーティション」にアクセスし、操作するためには、
GPTディスクに対応しているOSからアクセスすればいいです。
つまり、Vista以降のWindowsや、Linux等からアクセスすれば、
「GPT保護パーティション」は、GPTディスクの通常のパーティションとして扱われます。
もちろん、操作に対する制限も一切ありません。