「ディスクの管理」を起動すると、
ハードディスクが「初期化されていません」と表示されることがあります。
「初期化されていません」と表示されるのは、
ディスクのMBRを認識できないからです。
物理障害、論理障害を問わず、
MBRを認識できない時点で、「初期化されていません」と表示されます。
新品のハードディスク増設時
新品の内蔵ハードディスクを接続したときは、
「初期化されていません」と表示されるのが普通です。
新品のハードディスクには、一切データが書き込まれていません。
MBRディスクかGPTディスクか、ベーシックディスクかダイナミックディスクか、
何もわかりません。
このため、「ディスクの管理」では「初期化されていません」と表示されます。
逆に言えば、「ディスクの初期化」は、MBRディスクかGPTディスクかを決める作業です。
なお、外付けハードディスクは、フォーマット済みの状態で出荷されているのが一般的です。
フォーマットは、「ディスクの初期化」の後にしか実行できないので、
外付けハードディスクは、初期化済みと言い換えることもできます。
従って、本件は関係ありません、
と言いたいところですが、実は関係あるので後述します。
また、新品のハードディスクに限らず、
論理障害によってMBRを認識できないときも、「初期化されていません」と表示されます。
この場合は、「TestDisk」によって復旧できるかもしれません。
ハードディスクの故障
ハードディスクの故障、つまり物理障害でも、「初期化されていません」と表示されることがあります。
しかも、外付けハードディスクでは比較的よく目にします。
これには特徴がありまして、ディスク容量の表示がなく、「未割り当て」領域も存在しません。
つまり、記憶装置は認識していますが、領域を認識していません。
これは、ハードウェアに関する話なので、ソフトウェア上は何もできません。
こうなってしまう理由は、コントローラが別だからです。
内蔵ハードディスクのコントローラは応答しておらず、
外付けハードディスクとしてのブリッジのみ機能しています。
不幸にもこうなってしまった場合は、
外付けハードディスクを分解し、内蔵ハードディスクを取り出して接続することで、
記憶装置の領域を認識できる可能性があります。